
皆さんこんにちはKozoです。今回はセットについてご説明します。
1990年代後半、サンタモニカ周辺のウィルロジャースステートビーチにて
今回の専門用語は
1.セット・・インドアで言うトス
2.ダブルコンタクト・・インドアで言うドリブル
3.ポーキー・・指を折り、指の甲でボールを触る。
セットとは
インドアバレーで言う「トス」。ビーチバレーはインドアバレーと比較してオーバーセットに対してダブルコンタクトがとても厳しい競技です。そのためビーチバレーを始めたばかりや筋力の弱い選手はアンダーセット練習から始め風や砂に慣れてからオーバーセット練習をしましょう。
ちなみにビーチバレーはインドアバレーと比較してセット以外にも厳しいルールがありますのでこの機会に少しご紹介します。
ビーチバレーの代表的ルール
1.緩いファーストボールのオーバーパスは原則NG
*最近中高生の大会では判断基準は緩くなっていますが審判によってさまざま、そのためオーバーパスは使わず両手を合わせたコブシやポーキーを使いましょう。
2.指の腹を使ったプレーの禁止
*インドアバレーで言うフェイント、もしも軟打したい場合はショットやポーキーを使いましょう。
3.ブロックタッチは1回のカウント
*タッチは3回以内で相手コートに返球しましょう。
4.オーバーパスで相手コートに返球する場合は返球する人の肩に対して前後90度(風の影響を除く)
*オーバーパスで簡単に攻撃できないようになっています。
などです。ビーチバレーはインドアバレーのルールを基本にビーチ×2人制や4人制でも楽しめるようルールでプレーを抑制し競技性を出しています。まだ他にもいくつかありますが話が脱線しそうなので本題に戻ります。
セットで大切なこと

僕がセットをする上で大切にしていることは「ボールをタッチする瞬間体を上げたい方向に向けセットする、可能な限り」です。「ただのセットでしょ、そこまで丁寧にしなくても・・」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが今までレクチャーしてきたプレーの中でセットが一番できそうでできないプレーの1つ、その原因を僕なりにまとめると
1.パスを出す人を向いたまま手を振って上げる。
*この場合、風の影響でボールの落下点を見誤ったときにボールの芯をとらえられずバッドセットになりやすい。
2.インドアバレーのようにセンター経由でセットアップする。
*この場合、パートナーのパスが短いときに慌ただしいプレーとなりバッドセットになりやすい。そもそもインドアバレーのようにセンタークイックはないのでセンター経由にする必要ない。
3.オーバーセットの場合、ダブルコンタクトを避けるためにホールディングする。
*近年ホールディングに対して判断基準が厳しくなっています。そのためオーバーセットはボールを手の中に入れこまず足腰を安定させ体全体でセットしましょう。
セットアップ方法
では 「 ボールをタッチする瞬間体を上げたい方向に向けセットする、可能な限り 」をするためにはどのようにセットアップすれば良いのか、下記の図を利用してご説明します。
結論から説明すると体を上げたい方向(目標)に向けながらボールの落下点へセットアップすることです。
誰もがボールタッチする瞬間は呼吸を落ち着かせ余裕をもってプレーしたいものです。それにもかかわらずタッチの瞬間になって急に向きを変える、腕を大きく振ってセットしていてはミスの可能性は高くなります。
そのためセットアップは、体を上げたい方向へ徐々に向けながらアプローチしボールをタッチする瞬間には上げたい方向に体が向いていることが理想のセットアップです。
当然パスの軌道でそのように入れない場合もありますがこのことを基準に練習を繰り返すと風の強い日、弱い日でも安定したセットをできるようになります。また初めてパートナーを組んだ人でも体の向いた方向にセットが上がることが分かれば、どのあたりにセットがくるのか予測しやすく高評価を得ることができます。
まとめ
今回はセットでした。いかがでしたか。僕の考えるビーチバレーとは風の中、砂の上でもどれだけバレーボールの基本プレーを繰り返すことができるのか競い合う競技です。この度僕はワールドマスターズを目指して20年ぶりに練習を再開しましたが今も昔もこの本質は変わらないなと感じています。特に今回のセットは身長の高い低い、相手チームの強弱は関係なく自分の努力しだいで成長できる技術です。
最後にもう1度、セットアップの大切なことは「体を上げたい方向(目標)に向けながらボールの落下点へセットアップすること」です。ぜひこのあたりを意識しながら練習してみてください。では。
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追伸:2023年5月7日、旧ノマドウェブマガジン、ノマドクルーザーからの移行記事です。
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