働きながら旅をして、月100万円を稼ぐ! Vol.5

ノマドクルーザー「働きながら旅をして、月100万を稼ぐ!」最終回

“自分らしい、ビジネスを立ち上げよう”事業計画の作り方(事業計画書の書き方)を解説します。

まずここで言う“自分らしい”とは僕のバイブル【「週4時間」だけ働く】の著者ティモシー・フェリス氏が提唱するニューリッチのこと。

ニューリッチとは「時間と移動性」を価値として活かし、今を楽しく生きる。そして本書ではニューリッチの反対をオールドリッチと呼び定年まで働き「お金」を価値として集め、老後を楽しく生きる。

どちらのリッチが良い悪いではない。僕はサーフィン、ビーチバレー、旅をすることが趣味なので若さが大切、必然にニューリッチを目指していました。

簡易ワークシート

ではさっそく、第1部から4部のおさらいとして自分がこれから挑戦したいビジネスの簡易ワークシートを作成しましょう。下記の〇に文字を入れてください。

私は〇〇のビジネスに挑戦したい。

その理由は2つあり1つ目はその業界の土地勘を私は誰よりも把握している、その理由は〇〇だからだ。2つ目はその業界で私は競合他社にマネできない不公平な優位性がある、その内容は〇〇でその理由は〇〇だ。

そして実は今その業界に大きな〇〇の課題があり解決できていない。私はその課題を解決するために今回〇〇のビジネスを立ち上げ挑戦したい。

簡易ワークシートはいかがでしたか?これをビシッと書ければ次に事業計画を作成しましょう。

項目は全部で8つ“自分らしい”ビジネスを立ち上げるために大切なポイントは4項目「自社のポジショニング」と6項目「マーケティング面の戦略と計画」このあたりは僕の事例を参考にお伝えします。

 

エグゼクティブサマリー

簡易ワークシートの内容を自分の言葉でワード1枚以内に書きましょう。

 

事業概要・サービス

エグゼクティブサマリーで書ききれなかった内容を事業概要とサービスに分け詳しく書きましょう。

 

きっかけ・自社の強み

ビジネスを立ち上げる思い。なぜ競合他社より優れているのか(ヒト・モノ・カネ・情報面、プロトタイプがある場合はそのこと)書きましょう。

 

ターゲットとする市場、その規模と成長性、自社のポジショニング

マーケティングのSTP分析(セグメント・ターゲット・ポジショニング)を基本に書きましょう。

僕の場合(オフショア拠点を活かした作図代行サービス)、まず業界をセグメント分けし、自分の土地勘を活かしターゲット設定(賃貸仲介・管理業者)。

その後ポジショニングを高級と簡易、サポート力が高いと低いに分け、簡易とサポート力が高い位置に入りました。

ポジショニングの理由は、オフショア拠点で日本語を話せ、さらに高級作図のできる人(CAD・イラストレーターを使える人)を探すとなるとそれなりの時間とコストが必要です。そのため一般の人でも簡単に作図でき量産しやすいポジションを選びました。

競合他社・競合技術の説明

インターネットの情報だけではなく、競合他社のサービスを利用してみる、利用している顧客の感想を聞きましょう。

たまに「私が挑戦したいビジネスや市場に競合他社がいない」意見を聞きますがそれは要注意です。

その理由は、なぜあなたが稼げると思うビジネスや市場に競合他社がいないのか?意外に市場規模が小さい、参入壁画が高いなどの問題があるかもしれません。

ビジネスとは一般的に顕在化された市場に自社で考えた商品やサービスを作り挑戦すること。もう少し深く調べましょう。

営業・販売・マーケティング面の戦略と計画

マーケティングの4P分析(プロダクト・プライス・プレイス・プロモーション)を基本に書きましょう。

僕はただ稼ぐだけのビジネスモデルではなく、ニューリッチになるためのビジネスモデルを考えていました。その結果マネージメントチームを内製化せず外注化しました。

その理由は、コロナ禍の前まで僕より稼ぐ、組織も大きい友人の経営者4,5人と年に数回会食しいつも「石田さんいいよね、僕は部下の目が気になってそんな自由にできないよ」と話を聞いていました。

僕はビジネスが軌道に乗ってもそのようなストレスがあっては「時間と移動性:価値」を失い本末転倒、そのため作業は僕と上下関係のある人ではなく外部のフリーランスにお願いしていました。マネージメントチームの作り方に注意しましょう。

リスク

ポーターの5フォース分析(競合他社・新規参入・売り手・買い手・代替)を基本にリスクと対策を書きましょう。

この中で僕がもっとも注意したことは売り手(オフショア拠点)の交渉力。

その理由は、常にオフショア拠点にいない、その国の経済を詳しく把握していない、この様な状況での取引スタート時や1年目は売り手より何らかの理由を付け値上げ交渉がありました(リスク)。

僕は事業計画をつくり予想をしていましたが結構大変で、2年目からオフショア拠点開拓に注力しベトナム、インドネシア合計4拠点まで拡大し交渉を落ち着かせました(対策)。

業績計画

ビジネスモデル3年間分を数字で検証しましょう。毎月の予測売上、仕入れ、人件費、販管費を数値化することで新しい角度から事業計画を調整できます(人件費は販管費に含まない方がわかりやすい)。

ニューリッチを目指す人の立ち上げ3年間(プロトタイプ)は、大量発注し仕入れ値を安くできることもない、人件費は自分1人、外注1人2人だと思うのでぶれることもない、そのため売上計画とそれに伴う販管費の一部(広告費)をどのようにするのかこのあたりを中心に考えましょう。

まとめ

“自分らしい、ビジネスを立ち上げよう”事業計画の作り方いかがでしたか?読者の中で社内外問わず新しいビジネスに挑戦したい、副業を始めたい、そしてライフワークバランスを充実させたい。そのような方の何か参考になれば幸いです。ぜひ挑戦してみてください。

さて今回はノマドクルーザー第1章「働きながら旅をして、月100万を稼ぐ!」を5つに分け配信しました。

僕はこのビジネスモデルを数年前に考え、全力で挑戦してきましたが今振り返ると僕が行ってきた努力は1%、残りの99%は僕を支えてくれて皆様のご協力や励ましがあってできたことと思います。

関係者の皆様、

心よりありがとうございました。

この度2021年2月28日をもちまして本事業の一部を譲渡(実務上はイグジット)、僕はノマドワーカー(遊牧民)として新しい世界へ挑戦することにしました。

3月はバタバタして記事をアップできないと思いますが落ち着きましたら新しい挑戦について配信したいと思います。

では、最後に雄大なノマドライフの映像をご紹介します。ご覧ください。

追伸:2023年5月7日、旧ノマドウェブマガジン、ノマドクルーザーからの移行記事です。

「Licensed material used with permission by FRANCE 24 English 」

 

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